幸せな日々

それから私は、カレとたくさんの時間を共にした。
毎日のように普通に一緒にいた。
2人っきりって事もそうたくさんあったわけじゃないけど、
どこへ行くにも、何をするにも、あの時の私の横にはカレがいた。

一緒に勉強して、
一緒にエクササイズしに行って、
一緒にご飯を食べて、
一緒にどこかのPartyに行って、
一緒にお買い物行って、
一緒にシアトルにも行って。
本当にいつも一緒だった。


そして私は、いつの間にか、カレの事を好きになっていた。

年が明けて、カレはShare houseに引っ越しをした。
私はそこのカギをもらった。
自分の授業のスケジュールに合わせて、
週のほぼ半分はそこに泊まるのが習慣になった。
私より学校が始まるのが早かったカレを寝ながら見送ってた。

何をするわけでもない、平凡な日々。
それでも普通に一緒にいれる。
朝起きたら、隣でカレが寝ていること。
寂しい日はそばに居てくれること。
そんなことが当たり前だと思っちゃってた。
それが、どれだけ幸せなことかなんて、考えてなかった。

そしてきっと、私が一番わかってなかったことは、
自分がどれだけカレの事を好きになっているかって事。
本当に人を好きになったことなんて、今までなかったから。
どんなに傷ついてもその人が欲しいと思ったことなんて、なかったから。




© Rakuten Group, Inc.